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カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2007年8月 2日 (木)

輝くもの天より墜ち

輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6) Book 輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6)

著者:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
販売元:早川書房
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彼女の生涯と作品の書かれた年代を考えると、これはやはりガツンとくる。

蛮行の真実が明らかにされた後の彼女の運命、虐殺が繰り返された後の被害者たちの変容。そこに残される者。

悲劇に対する同情や憐憫がそこにはない。それは諦観なのか、達観なのか。

 p562「わたしの全人生はわたしのもの・・・・・・」

作品発表の2年後に彼女は死んだ。アルツハイマーの夫を事前の約束に従いショットガンで射殺し他後、自らの頭を打ち抜いて。

こういうことで変なバイアスをかけて読むものではないが、ちょっとこの長編は彼女自身がかなり前景に出て来たようにしか読めなかった。

2007年7月11日 (水)

虐殺器官

124636 昨年の小松左京賞落選からハヤカワJコレクションで復活のうちの一冊。デビュー作。

既に、いろんなところで語られているが、もっと語られるであろう傑作。多分、同じ来歴の円城塔『Selfe-Reference ENGINE』より語られるであろうと思う。それは読めば語りたい、語り易いという危うさも持っている。いい事か悪いことかはわからないが。

著者、伊藤計劃はこれがデビュー作であるがネットではかなり有名な人物で、サイバーパンクとMGSと映画の人。私もこの人の映画評は大変興味深くずっと読んでました。善き評論家が善き実作者になれるわけではないが、やはり完成度は高い。と、いうより態度が誠実なのである。9.11以後のアメリカの対テロ戦を描くSF軍事スリラーの外見を装い、世界の在り様と個人、罪とそれに対する罰もしくは赦しを希求する物語を徹底した思索を繰り返し物語られていく。その過程も行く末も容赦ない。その分逃げていないのだ。著者のブログから伺いしれる情報から類推するのは甚だ失礼かもしれないが、彼の人生観からくるのか、なんともナイーヴでありながらシリアスな切実さが滲む。主人公もマッチョな人物ではなくアメリカ情報軍の暗殺部隊の大尉でありながら映画マニアの文学青年なのだ。彼のモラトリアムの先にたどり着いた結末が、また痛々しい。セカイ系と親和性の高い、その方面だけで読んでしまう人も多いと思うが、決してそうではないのだ。

物語の結末や軍事的、もしくは社会情勢等のシミュレーションの細部を指摘したり批判するのはたやすいが、あまり意味はないのはこの作品とちゃんと向き合えば一目瞭然なのとクリティカルヒットは日記で報告があるでしょう。その他はエピローグ冒頭の「これが、ぼくの物語だ。語り終えたあと、ぼくはそう言ったように思う。」が全てなんじゃないでしょうか。

とにかく必読。

Book 虐殺器官

著者:伊藤 計劃
販売元:早川書房
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2007年7月 8日 (日)

唐橋ユミ

すこし前から気になってたサンデーモーニングのメガネっ子。調べてみると私と同い年だった。

若いな。

2007年7月 1日 (日)

『ゴーレム100』読了

傑作。

多分とてつもない傑作。

だよな・・・

アウトラインはそんなに複雑ではない。というより、かなりストレートなSF。わかりやすいといってもいい。それが何故こんな小説になるのか?

まっこと天才とは一般人からみると、ほんまもんのあほやね。

原書を知らずとも名訳だとわかる見事な渡辺佐智江の訳で至福の小説体験でした。

Book ゴーレム100

著者:アルフレッド・ベスター
販売元:国書刊行会
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2007年6月29日 (金)

我が家にもゴーレム降臨!

458012288_175_1 アルフレッド・ベスター『ゴーレム100』(国書刊行会)を購入。発売したというのはデマではなかった。

書店で手に取るだけで興奮する書籍というのも久々である。中身のせいかページ数(解説を含めると500ページ近くある)の割には随分割安である。実を言うとベスターは『虎よ、虎よ!』(なんと今、絶版中。わが国の出版事情はどうなっとるのか?)しか読んでいないので偉そうなことは言えないが、山形さん柳下さんや殊能センセーまで大絶賛なのである。ミーハーな私は関係なくても大興奮なのである。

これで既訳もあるプリーストの短編集『限られた夏』は近々出版されるだろう。

後は『ダールグレン』だけど、これは出るのかな。出ないのかな。

Book ゴーレム100

著者:アルフレッド・ベスター
販売元:国書刊行会
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