トランスフォーマー
目的が明確で、それを実現する為に天文学的な手間と資金をかけて適切な手段で完成させられた最良の結果ということであろう。こちらとしては目的がどこにあったのかということに疑義を挿みたくなるわけだが、マイケル・ベイとういう監督の本質を彼のフィルもグラフィーから察するに、その疑義自体がそもそも場違いな批判であることは明白である。つまり自分も年をとるということであり、いつの間にか遠くまできてしまったのだ。
ただ、マイケル・ベイの手数はやはり少なすぎて単調で物量任せの演出は飽きてくるし、そもそも彼には見たいという欲求が強すぎて見せたいという感覚が大きくかけてるように思う。
CGの発達はあまりに万能すぎて出来ないことはない。そこには膨大な手間がかかるが実現への工夫が必要ないのだろう。その際限ない手間が細部へと沈泥しているのではないのか。見るほうは驚きがなく、手間への関心のほうが大きいのだ。
映像面での細部の豊かさ、とりわけ米軍の恐ろしいまでの宣伝のような兵器のデモンストレーションは確かに面白かったけど(AC-130の側面射撃とかV-22とか)全体に退屈で驚くことに寝そうになった。一見ブロックバスターの超娯楽大作のように見せながら、限りなく間口のせまいニッチな映画というのがこれの正体だったのだ。


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