隠された記憶
いまさらミヒャエル・ハネケ初体験。
確かにあのシーンはびっくり。そのほかも長廻しワンカットシーンと突然の場面転換と見るほうをグイグイ画面に惹きつける。この計算されたリズムが心地よい、というかなんとも不快感を煽る。曖昧な結末のようで画面の隅々に情報の断片を散らせてきっちりと解決するようで何処かに違和感が残るような感触はジーン・ウルフやクリストファー・プリーストの小説のようである。
監督は饒舌な人らしくインタビューで全部解説してくれている。監督は「罪」といい作中では「疚しさ」と表現されるものがテーマとしておかれている。それは概ね主人公の幼少の体験に根ざした差別意識として表出する。豊かで恵まれていてごめんね、でもそれは俺が悪いのか、俺のせいじゃねーよ、そんな目で俺をみるんじゃねーよ、ということである。
正直な良識人(つまり我々で貴方達で彼ら)が本音で語り合ってお互いを理解しあっているふりをしながら、決して他人には言わない奥の奥の本心をしっかり教えてくれる、技巧的で映像的快感に溢れたワイドショーである。
つまり嫌な監督でこういう不快な映画は好き



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